けん玉から始まるものがある

「旅が好きです」

初めて旅をしたのは、小学4年生。両親がまだまだかわいいぼくを鹿児島県の与論島へ行く「ちびっこ探検隊」みたいな名前のイベントに参加させてくれたのです。かわいいぼくはたった一人で北海道から飛行機で関西、そのあと、関西から船で沖縄のほうまでという過酷な旅。全く知らない人と過ごした思い出の一週間。初めての船酔い、初めての関西人、初めての海水浴、初めての陶芸、初めてのさとうきび丸かじり、初めての別れの辛さ、今思い返しても貴重な経験だったような気がします。感謝ですな。

そんなぼくは、ふとしたきっかけで約4年間、日本から飛び出し、外国で生活をしていました。いろいろな場所、いろいろな、いろいろなものに出会った4年間は自分の中で、非常に大きな財産になっているのです。

ぼくが旅の最中に思うのは、

「話をしたい」

ただ、………やはり見知らぬ土地で見知らぬ人と話すのは緊張するものです。でも、皆さんもそうだと思いますが、旅の中ではたくさんの人と出会い、よい思い出を作ることができるはずなのです。もちろん現地の方との思い出もあるし、トラブルがきっかけでの思い出もあります。特に多いのは、旅人同士のつながり

「なぜか?」

ふと考えたときに自分なりに一番説得力のあるものが

「旅をしている」という共通の話題、条件があるから

という考えです。

初めて会う人と話すとき、「共通の話題」があればなんだか話しやすい気がします。旅のときも「どこに行ってきたの?」「これからどこ行くの?」「どの国がよかった?」なんていう会話から、人がつながることが多かったなぁと思ったのです。なにが言いたいかというと、

けん玉もそんな道具になってほしい

ということです。けん玉をもっていれば「どんな技ができるの?」「どのくらいやっているの?」「ちょっと見せてよ」なんていう会話から、人と人がつながるなんてことがあるんじゃないかなと思っています。この先、けん玉が人と人をつなぐ道具として、ぼくはその環境を提供する人として、なんて思いを馳せている訳です。

また、論じてしまった。落語家のようにこれといってオチはないですが、すっきりしました………………お後がよろしいようで。

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2015年1月中旬 思い出のフアヒン(タイ)

Posted by megane